カテゴリー: コラム

鎌倉支部勉強会

令和5年10月3日(火)17時より、鎌倉市生涯学習センターにおいて、鎌倉支部勉強会を開催しました。

以前の役員が検討していた勉強会でしたが、コロナ禍で実施できずにいたものを、今回あらためて実施を試みたものです。毎回テーマを決め、そのテーマに沿った失敗談や珍しい事例の発表、情報交換など、実務レベルの会を目的としています。

14名の会員が参加し、「遺言書にまつわるエトセトラ」というテーマで、2件の発表がありました。

1件目は、湯前大作会員による「清算型遺贈 遺言執行者の業務と『空き家特例』市役所への確認申請」の事例発表です。

親族構成から遺言執行の内容、また、空き家特例の申請方法等を、わかりやすく作成された資料に沿っての説明がありました。また、この事例から学んだこと、実務を行う上で日頃より心掛けていることの話もありました。

2件目は、軽部智会員による「家族信託契約」の事例発表です。

こちらは、行政書士として依頼された事例ではなく、行政書士になる以前に「お客」として、行政書士に依頼した時の話です。

家族信託を選択するまでの経緯や、当時の親族それぞれの状況等の詳しい説明に加え、行政書士との具体的なやりとりの話もありました。普段はなかなか聞くことができない、「お客」の立場での貴重な話でした。

発表後は、参加者からかなり突っ込んだ質問や意見が飛び交い、また自身の経験事例を話す参加者もいたり、とても有意義な時間となりました。

勉強会では、経験者の「生の声」を聴くことの大切さ、また議論をすることにより視野が広がることをあらためて感じ、今後もこのような勉強会を通して、日々の業務に活かしていきたいと思います。

(魲 久美)

私にとっての「行政書士」という仕事

鎌倉支部の中野有香です。支部内では、研修委員会に所属させて頂いています。

初めてのリレーコラムで、さて、何を書こうかと考えましたが、まずは自己紹介もかねて、なぜ行政書士という仕事に就いたのかを書かせて頂こうかと思います。

愛知県出身の私ですが、大学で横浜に出てきまして、その後東京でハナのOL生活をしていました。同期に恵まれ、毎晩のように飲み歩く、、、笑。そんな日常に何か物足りなさを感じ、渡米、南米バックパックを経て帰国。その後は都内の飲食店で働いていましたが、今度は、肉体労働の厳しさを身に染みて感じ、これは、一生続けられる仕事を探さないといけないぞ、と考えはじめました。

行政書士を目指したきっかけは、生涯続けられる資格を取得したい、そこにほんの少し英語力を活かしたいというものでした。行政書士の業務の一つである、入管=外国人の方が日本に住む際に取得する許可などの取得業務を専門にしていきたいと思い、行政書士登録をしました。ところが、私が登録をした年はちょうどコロナが拡大した年でした。なかなか想像していたようなお仕事をいただくことに苦戦していました。そんな中、気が付けば、お酒の免許関係のお仕事をいただくことが増えていました。最初は、知人の紹介でした。

今となっては、少しずつお酒の免許関係の経験を重ねられたので、この分野で磨きをかけるのがよいのかな、そんな風に考えています。時には流れに身を任せ、時には自分で舵を取りつつ、少しずつ積み重ねていく。こんなことが大切なのかなと気付き始めたこの頃です。

良い季節はあっという間に過ぎていく昨今ですが、お身体にお気をつけてお過ごしください。

 

中野有香

はじめまして。小池康多郎です

皆さん、こんにちは。

令和2年登録のまだまだ新人行政書士、小池です。

 

初めましてでもありますので、私がなぜ行政書士になったのかをお話させて頂きます。

我が家は代々石材店を営んでいます。

私で7代目になりますが、歴史だけは立派なものです。

父が10年ほど前に亡くなり、いろいろゴタゴタして法人から個人成りしたりしたので、順風満帆に続いているわけではありません。

 

家業をやり始めた当初は「終活」や「墓じまい」なんて言葉はまだ存在していなかったように記憶しています。

平成10年代くらいになってから、独り身の方やご夫婦で子供のいない方にむけて「永代供養墓」があちらこちらで建立されていきました。

その後は「海洋葬」や「樹木葬」はたまた「宇宙葬」なるものまで生まれてきました。

多様性が重視される現代ですから、葬儀や埋葬のかたちもいろいろでいいのかもしれません。

しかし、それは同時に従来の枠組みの中で商売をしてきた我々「石材店」、さらには葬儀や供養の受け皿を担ってきた「寺院」にとっては厳しい時代になってきたと言わざるを得ません。

そんな中、「石材店」だけで商売を続けていく難しさを、年々感じていました。

そこで私は、「永代供養墓や樹木葬を求める人たちは、あとの面倒をみてくれる家族がいないのではないか。そういう人たちは誰に頼ればいいのか?」「それならば、私自身でその役割をできないだろうか。」との思いから、行政書士になろうとの結論に至りました。

 

思い返すと私、大学は法学部でした。

「六法ってなんだっけ、、、」という所から始めて、計四回の試験を経て、合格できました。

頑張る方ですと1回目の試験で合格するのですが、幸か不幸か、この間「石材店」も結構忙しく、昼間は現場仕事、夜は受験勉強の日々でしたので、回数の部分は目をつぶってください。

 

行政書士登録をしてから、少しづつ仕事をいただくようになりました。

しかしながら、まだまだ自分が目指した行政書士への道は見つかっていません。

これからもいろいろな業務をこなして(もちろん石材店も含めて)これからの時代のニーズに合ったサービスを生み出せたらと思って、日々精進を重ねて行きます。

行政書士は「悩みごとの交通整理員」!?

日常生活の中で、「この問題は誰に聞いたらいいのだろうか?」と、解決の糸口が見えずに悩むことはありませんか? そんなときはまずは気軽に行政書士に相談してみてください。もちろん、私たちがすべての問題を解決できることはできませんが、「その問題や悩みはこの専門家が、こんな業者さんがサポートしてくれますよ」と、悩みごとの交通整理役になることができます。

行政書士は、公官庁への行政手続を専門とする法律家であり、非常に広い業務範囲を持ちます。また、行政書士としては扱うことができない分野については、日ごろからお付き合いのある各分野の専門家や事業者の皆さんとのパートナーシップを組んでの「ワンストップ」での問題解決にあたっています。

私たちの生活では、自分自身や家族、友人の助けを借りながら様々な問題を解決しています。ところが、少し専門的なことになるとどうしたらいいか途方に暮れることもあります。

実際に、各分野の専門家で国家資格を持つ「士業」と言われる人でないと、報酬を得て相談を受けたり、問題の解決の処理ができないことが数多くあるのです。例えば、相続の手続きを例にみてみますと、行政からの戸籍の収集や遺産分割協議書の作成などの権利義務に関することは「行政書士」、相続税などの税金の申告は「税理士」、不動産の名義変更登記は「司法書士」、不動産の正確な評価をするのは「不動産鑑定士」、年金の手続きは「社会保険労務士」、相続人同士で争いが起きたときは「弁護士」に依頼するなどです。

これらの手続きで必要になる書類は共通のものが多く、行政書士が窓口になることで、最善の解決方法を考え、費用の削減や解決までの時間が短くなるなどメリットがたくさんあります。

迷ったら、まずは地元の行政書士にお電話してみてください。

湯前行政書士事務所 湯前大作

こんにちは。支部長小林です。

リレーコラムが一巡して、2年前に先頭打者で投稿した私に、順番が戻ってきてしまいました。

これからは役員会の枠を飛び越えて、支部会員のみなさまのお力添えをお願いしようと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(立候補大歓迎)

また、何としてもこの鎌倉支部HPに一人でも多くの方に訪れてもらいたい、その一心で始めたリレーコラム。いつまで続けられるか、末永くお見守りくださいませ。

 

さて、

私は漫画が好きです。

子供の頃、家がビンボーで、りかちゃん人形などは一切買ってもらえませんでしたが、我が家は駄菓子屋を営んでいて、その一隅で雑誌類を販売していたので、漫画は只で読めました。

唯一の娯楽でしたので、少女小林は漫画にのめり込みました。サイボーグ009、ブラックジャック、あしたのジョー!(少女漫画はおまけ付きで結束されているので見られません)。漫画は辛い生活(?)から、想像の翼でもって私を解き放ってくれました。

多少長じると、少年少女文庫に出会い、その延長線上にある小説の世界へと進みます。

高校生になっても手元不如意は変わらないので、遊びに出かけることもなく読書の世界に閉じこもり、ちょっとした活字中毒患者と相成りました。

よくよく考えると、私が行政書士試験にチャレンジしたのも、この活字中毒が源。

子育ての時期に、どうせ読むのなら娯楽ものではなく、子育て後の社会復帰の元手になるものを読むべしと、手に取ったのが「宅建資格試験参考書」その発展型が行政書士試験だったわけです。

今考えても、やっぱり参考書は小説とは違って面白くはなく、実に愚かな発想であったことを痛感しますが、その勘違いで今があるのですから結果オーライということでしょうか。

今ももちろん行政書士として、次々と改正される法令を勉強するため、活字を追う日々ですが、正直言って現在病は完治し、活字に中毒しておりません。よって法令文言の文章を読んでも心は満たされず、ともすれば読んでいるうちにいつの間にか気を失っている体たらく。トシのせいにはしたくありませんが、なんとも集中力が続きません。そのような情けない自分に出会うたび、同業のみなさまの勤勉なことに驚き、感動します。そのうちにみなさまの爪の垢を集めに回りたいと思いますので、そのときはどうぞよろしくお願いいたします。

追伸。最近の漫画では呪術廻戦が好きです。

商標登録されました

いつの間にか還暦目前となりました。こんにちは。神奈川県行政書士会鎌倉支部広報委員の西脇裕子です。

東京の下町で生まれ育ちました。二度目の結婚を機に、海と山と空が見える逗子に来て8年、葉山に移って3年経ちました。こっちに来た時には行政書士ではなく、行政書士の資格もなく、行政書士なんて存在も知りませんでした。ちょっと時間があったので、宅建士の資格を取り、ならば、と不動産屋に勤めました。この時、民法をちょっとかじってその気になり、行政書士試験に挑むことにしました。キラキラ光る海を滑るセイルを窓から見て、ビーチの歓声を聴きながら、「受かったら海に出る!」と悶々としていた2年の受験生期間。こうして私は、若い時分から憧憬の念を抱いていた「法律家」の端くれとなり「鎌倉」の名を冠する支部の一員となりました。振り返ってみると、人生は実に不思議で面白く、予測不能で多くの可能性に満ちているものだと思うのです。行政書士になってみて、もうあと10年早く始めていたらもっと活躍できたのに!と思うこともしばしばありますが、これまでの自分の多くの経験(波乱あり)が、きっと大きな糧になっていると信じて、様々なお客様のお悩みに自身を投影しながらじっくり向き合っています。地域密着型行政書士として、今後もご近所様の人生に寄り添っていきたいと願っています。(今年10月、一色海岸行政書士事務所は商標登録されました。)西脇裕子

マイクロチップ装着の義務化

令和4年の6月1日に動物愛護管理法が改正され、犬と猫へのマイクロチップ装着の、いわゆる「義務化」がスタートしました。ペットショップやブリーダーが犬猫を販売する際には装着は義務となり、既に飼い主のもとにいる犬猫への装着は努力義務となりました。
法律や制度の説明は環境省のホームページなどに詳しく載っているわけですが、我が家の犬と猫に装着すべきか、迷っているところです。
一番のメリットは、個体や飼い主の情報がデータベースに登録されるので、迷子や行方不明になったときに見つかりやすくなることでしょうね(震災で行方不明になった犬猫がどこの誰か分からずに飼い主と再会できないケースが大量に起きたことが導入の背景にあるそうです)。
デメリットといえば、愛するワンちゃん猫ちゃんに、小さいとはいえ器具を埋め込むことへの抵抗感と、多少の費用がかかることでしょうか。身体的な負担やリスクは殆どないそうです。
私の住む鎌倉市には装着費用の補助金もあるので(多くの市区町村でも実施しているようです)、来春の健康診断の時にでもかかりつけの獣医さんにお願いしようかな、と思う今日この頃です。
なお、動物病院でマイクロチップを装着してもらった後は、指定登録機関のデータベースに飼い主の情報を登録する必要があります。登録の申請は飼い主が行うことができますが、行政書士による代理申請も可能ですので、ご希望の方はお近くの行政書士にご相談下さい。

いいお店,増えてます!

鎌倉支部の研修委員長をしております,田中頼子です。油断していたところにバトンを受け取り,残暑の中頭をひねってみました。

鎌倉支部では地域柄,圧倒的に遺言・相続業務がトップに来ると思いますが,最近個人的には,お酒の免許申請が楽しい業務です。20歳になったらお酒を飲んでいいですよ,という免許ではなく,お酒を作ったり売ったりしていいですよという免許です。

令和2年に当時の規制改革担当大臣だった河野太郎さんが,多くの申請書類等への押印を廃止してくれたおかげで,お酒の免許申請書類にも印鑑を押すところがなくなりました。書類作成の負担が減り,申請までの作業もスピードアップしました。

しかし審査にはやはり時間がかかります。修正があると免許がもらえるまでに時間がかかってしまうので,無事に審査が終わると本当に嬉しいです。この免許を申請するお客様がレストランだったりすると,申請業務が終わってもそのお店に飲みに行く,という楽しみがずっと続きます。多くのご依頼があるほど,飲みに行けるお気に入りのお店が増えるなんて,このために行政書士になったのかと,お酒の業務を受けるたびに思います。

幅広いバックボーンの身近な専門家

このたびリレーコラムのバトンを受けました、会員のための研修会を企画運営する、研修委員の小杉 薫です。

 

行政書士は、各種許認申請可、自動車登録、外国人の在留手続等といった行政手続から、融資や補助金申請にかかわる事業計画書の作成、遺言書作成、相続手続きのサポートといった民事法務に至るまで、業務の幅がとても広く、行政書士が作成できる書類の数は約1万種にのぼると言われています。

 

そのため、専門特化して業務を行う行政書士もいれば、オールラウンドにあらゆる業務に携わる行政書士もいて、皆それぞれのスタイルで業務を行なっています。

 

こういった幅広い業種に携わることができる職種のせいか、行政書士のバックボーンも人それぞれ。

 

元警察官、元市役所職員、元税務署職員、中には、元消防士、元自衛官といった官公庁出身の方もいれば、企業(不動産関係、広告代理店、銀行員等々・・)で長年務められた方など、本当に様々な場所で多くのご経験を積まれた方々が集っています。

そして、皆、これまでの経験を活かした得意分野を中心としながら、幅広い業務に取り組んでいます。

 

この幅広い業務内容に対応することはもちろん、年々改正されていく法制度に対応し、常に知識を最新の状態にアップデートしていくため、日々の勉強が欠かせないのがこの職業。

 

研修委員会では、会員一丸となって皆さまに質の高いサービスをご提供できるよう、様々な分野のエキスパートを講師に迎え、定期的に研修会を実施しております。

 

何かお困りのことがありましたら、お気軽に、行政書士へ!

 

気軽にご相談いただける「身近な専門家」として、皆さまにご活用いただけることを願っております。

電子化が広げる未来に

バトンを受けました、鎌倉支部会計幹事の松嶋千恵子です。

新型コロナウイルス感染症の拡大が後押しして、ぐっと進んだ書類の電子化・ペーパーレス化。その動きは、事業上の許可・認可や届出等の手続にも影響してきています。

提出書類への押印廃止もその流れのひとつと言えますが、医療法人様が毎年決算後に提出する報告書では、令和4年度から電子媒体での届出が可能になるなど、時代は、手続自体も電子化へと進んできているのを感じています。

行政書士は、お客様の代理人となり、申請等の書類を作成し、基本的には受付になる窓口に出向いて提出いたしますが、そのうち、パソコンの前に居ながらにして、全ての手続が済んでしまう、そんな日が来るのでしょうか。

手続のために、初めての場所を訪れるのが好きな私にとっては、少しばかり寂しい思いもありますが、代わりに、流行のワーケーションができちゃうかも?遠い遠い場所からのお仕事も受けられるかも?そんな風に未来を思ってわくわくもする今日この頃です。