2025年4月無料相談会のお知らせ

2025年4月無料相談会のお知らせ

【鎌倉市役所】 市民相談室
開催日: 4月 23日(水)午後1時~午後4時

※予約制(先着順)相談日の1週間前から受付。鎌倉市役所地域共生課 くらしと福祉の相談担当まで。
電話(0467-61-3864)

 

【逗子市役所】 3階市民協働課内相談室
開催日: 4月  2日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

    4月 16日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

※予約制(先着順)逗子市役所市民協働課まで。
電話(046-872-8156)

 

【葉山町役場】 2階相談室
開催日: 4月  3日(木)午後1時30分~午後4時

※予約制(先着順)葉山町役場町民健康課まで。
電話(046-876-1111)

受験の思い出など

定年となりサラリーマン人生を終えるに際し、厚生年金を勤労世代から仕送りとしてただ受け取るだけでなく、多少とも納税して世の中に役立つことはないかと思い、昨年4月に鎌倉支部の一員に加えて頂きました。行政法はかつて大学院での専攻だったということだけで受験を甘く考えていました。しかし、知らぬ間にずいぶんと老化が進行し、また民法や行政法は大幅な改正を経ていたことに後から気づき、行政書士試験は甘くなかった経験でした。

試験と言えば、これまでも簿記、通関士、介護研修などそれぞれの配属先での業務に必要なものはいろいろと受けてきましたが、中でも思い出深いのはUSCPA試験でした。2000年に赴任した当時、米州持株会社は内国歳入庁(IRS)から移転価格税務調査を受けていました。これは、東京の親会社に利益が移転するよう意図的に取引価格を操作することにより、米国法人の所得を低く抑えてその分アメリカでの課税を逃れているのではないかと疑われていたのです。身に覚えのないことで、無茶な言い掛かりでした。この税務調査への対応策について連日のように会計監査人と会議を重ねました。私は財務責任者(CFO)として監査人らと対等に議論し判断することを迫られました。加えて、連邦税のほか州税にも、自社の所得のみならず州外や米国外にあるグループ企業の所得も課税対象として合算する課税方式(unitary tax)があるのでややこしいです。米州持株会社は北米の10以上の州に支店、さらに南米とハワイを含めるとそれ以上の数の子会社を管轄していたので、税務のほか人事やコンプライアンスの問題も含めて各種トラブルの火消しに追われることになりました。

このような経緯からカリフォルニア州でCPA受験したのですが、このときに興味深い光景が見られました。少しご紹介すると、

・試験場は、海岸近くの自宅からFree Wayで1時間ほどの内陸にあるコンベンションセンターです。不正防止目的から私物は持込禁止であるため、受験者の荷物が建物の外にたくさん置かれていました(私は自分の車の中に残してきました)。

・試験時間は,午前と午後に各1科目ずつ、2日間で計4科目を実施します。4時間半の監査論(Audit)が終わると11月の陽はとっぷりと暮れていました。周囲を見ると途中で休憩する人、バナナで栄養補給する人など、それぞれに時間を過ごしていて、日本人との文化の違いが印象的な光景でした。

・見かけはアジア系の受験者も多かったのですが、言葉は中国語や韓国語ばかりが聞こえてきます。日本人を見掛けることはなかったのですが,小学校で「九九」を叩き込まれている日本人なら財務会計(Financial Accounting)の計算問題は暗算でけっこう対処できるものでした。

結局IRSの税務調査の結果はどうなったかというと、タフな交渉の結果我々は400万ドルの追徴課税を受け入れることで妥協せざるを得なくなりました。これについては後日談があり、米国では益金の繰延べ(carry forward)が可能なので,その後数年間、米国同時テロ後の業績悪化による損失によりこの400万ドルは私の在任中に何とか取り戻すことができました。振り返ってみると入社初年度から失敗ばかりのサラリーマン人生でしたが、CPA受験勉強のおかげで数少ないヒットを飛ばすことができました。ビーチサイドのカフェでバッファローウイングをつまみながら同僚と安いワインとコロナビールで祝杯を挙げた日のことが懐かしく思い出されます。

青木 昭夫

2025年3月無料相談会のお知らせ

【鎌倉市役所】 市民相談室
開催日: 3月 26日(水)午後1時~午後4時

※予約制(先着順)相談日の1週間前から受付。鎌倉市役所地域共生課 くらしと福祉の相談担当まで。
電話(0467-61-3864)

 

【逗子市役所】 3階市民協働課内相談室
開催日: 3月  5日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

    3月 19日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

※予約制(先着順)逗子市役所市民協働課まで。
電話(046-872-8156)

 

【葉山町役場】 2階相談室
開催日: 3月  6日(木)午後1時30分~午後4時

※予約制(先着順)葉山町役場町民健康課まで。
電話(046-876-1111)

鎌倉市立図書館セミナーの報告

テーマ
明るい終活のお話 ~お一人になっても、独りぼっちにならないための老後の備え~

 

鎌倉支部では、10月27日(土)鎌倉市立中央図書館において4年ぶりとなる図書館セミナー「暮らしの役立ち講座」を開催しました。参加者は17名でした。

セミナーでは、当支部会員の湯前大作先生が「【明るい終活のお話】~お一人になっても、独りぼっちにならないための老後の備え~」というテーマで講師を務め、2名の手話通訳付きで行われました。この手配は、図書館が情報発信を積極的に行い、障害のある方々にも広く参加していただきたいという思いから実現したものです。

前半では「お金と介護」に焦点を当て、後半は主に予防可能な認知症についての内容でした。最後には、元気なうちに「やっておきたいことリスト」として、遺言書や任意後見契約書の作成など9項目について触れ、その理由も説明しました。参加者は時折笑い声を交えながら、熱心に耳を傾けていました。

図書館の担当者からも、「これまで聞いたことがないような事例や内容が聴けて、とても参考になった」との感想をいただきました。

本セミナーは、多様な要素を盛り込んだ講義であり、参加者の皆様が日常生活の中で「こういうことが不安だったのだな」と気づくきっかけになれば幸いです。

(星原 進)

街頭無料相談会を逗子と大船で開催

広報月間の10月、鎌倉支部では、恒例の街頭無料相談会を逗子と大船で開催しました。

10月22日は、昨年に続き逗子市役所で。予約していた1階市民ホールが、総選挙の期日前投票の会場になったことから、急遽、5階の会議室に会場を移すことになりました。少し目立たない会場に移ったこともあってか、昨年度より相談件数は減少しましたが、始まる30分以上前から待っていた相談者を含め21件の相談を受けました。逗子市には、ポスターを市の全掲示板に貼っていただくなど、今年も多大なご協力をいただきました。

また、10月29日には鎌倉市にあるイトーヨーカドー大船店1階のイベントスペースを会場に相談会を実施しました。

昨年までの大船での相談会は相談件数がやや伸び悩んでいました。そこで、今回は、会場を変更するとともに、鎌倉市の後援名義使用を申請し広報に掲載する、会場近くのエリアを対象に新聞3紙への折込みチラシを7500枚配布するなど、工夫をしてみました。結果的には、一日雨が降り続くあいにくの天候のなか、昨年の別会場での実績を大きく上回る21件の相談を受けることができました。

両会場とも、相続・遺言などの定番のご相談が多かったのですが、空き家になっている実家や使われていない別荘をどうしたらいいかといういわゆる「負動産」についてのご相談が複数件あり、また、離婚や養子縁組などのご相談もあるなど、今の世相を垣間見ることができました。

大船会場での相談会を終え、その日の相談員を務めていただいた会員と相談委員会メンバーでお疲れ様会をしました。無事に2回の相談会を終えた安堵感も手伝って大いに盛り上がり、懇親を深めることができました。

(前田陽子)

2025年2月無料相談会のお知らせ

【鎌倉市役所】 市民相談室
開催日: 2月 26日(水)午後1時~午後4時

※予約制(先着順)相談日の1週間前から受付。鎌倉市役所地域共生課 くらしと福祉の相談担当まで。
電話(0467-61-3864)

 

【逗子市役所】 3階市民協働課内相談室
開催日: 2月  5日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

    2月 19日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

※予約制(先着順)逗子市役所市民協働課まで。
電話(046-872-8156)

 

【葉山町役場】 2階相談室
開催日: 2月  6日(木)午後1時30分~午後4時

※予約制(先着順)葉山町役場町民健康課まで。
電話(046-876-1111)

今回リレーバトンを受けた鎌倉支部の新開 有希美です。

今回リレーバトンを受けた鎌倉支部の新開 有希美です。

令和5年度の試験に合格し、令和6年の4月に行政書士登録をしました。行政書士試験を目指したのは、娘がきっかけです。

私には自閉症と知的障害を併せ持つ10歳の娘がいます。

娘を育てる中で会社勤めは大変となり辞めることにしました。自宅で自分のペースで働けるような環境をつくっていきたいと考えるようになり、資格取得を目指したのが始まりでした。

業務としては相続業務をメインにしています。ここでも私のやりたいことは娘に影響されています。

娘を育てる中で漠然と不安に思うのが「親亡き後」問題です。

知的障害の子をもつ親御さんは遅かれ早かれ直面する問題かなと思います。私はその助けができるように、親亡き後対策や障害のある子をもつご家族の相続業務を中心に行っていきたいと思っております。

まだまだ未熟で勉強中ですが、同じ悩みを持つ方を少しでも手助けできるような仕事をしていきたいと思っております。

どうぞよろしくお願い致します。

新開 有希美

2025年1月無料相談会のお知らせ

【鎌倉市役所】 市民相談室
開催日:1月 22日(水)午後1時~午後4時

※予約制(先着順)相談日の1週間前から受付。鎌倉市役所地域共生課 くらしと福祉の相談担当まで。
電話(0467-61-3864)

 

【逗子市役所】 3階市民協働課内相談室
開催日:1月  1日(水)休庁

   1月 15日(水)午前9時~12時 午後1時~午後4時

※予約制(先着順)逗子市役所市民協働課まで。
電話(046-872-8156)

 

【葉山町役場】 2階相談室
開催日:1月  9日(木)午後1時30分~午後4時

※予約制(先着順)葉山町役場町民健康課まで。
電話(046-876-1111)

逗子市立図書館主催 高齢者向け講座 終活セミナーへの講師派遣

 

令和6年9月26日(木)午前、逗子市民交流センターにて逗子市立図書館主催の終活セミナーが開催され、当支部の蒲谷渉会員が「自分らしく生きるための終活セミナー もっと知りたい相続と成年後見」というテーマで講師役を務めました。

当支部では、コロナ禍で一時期中断はあったものの、それ以前より講師派遣を続けてきており、今回は65歳以上の逗子市民の方11名が参加しました。

前半では、「相続手続きのイロハを学ぼう!」というテーマで、終活を行うことの意味を問いかけながら、法定相続のルール、相続手続きの流れについての説明があり、後半は、成年後見制度のしくみ、後見人として支援できる仕事に関する話でした。

いずれのパートでも実際に講師が受任・経験した事例の紹介があり、参加者の方には実体験が伝わった様子でした。

質問者の中には、逗子市役所で毎月開催している無料相談会へ過去に参加され、真剣にご自身の終活を継続して検討しているという方がいらっしゃいました。

今回聴覚障がいをもった方が参加されていたことから、逗子図書館の主催者の方より要約筆記スタッフ4名を手配していただき、会場内正面スクリーンに講師の話を瞬時に文字化し写し出す環境を整えていただきました。                                    大変ありがたく思いました。

(荒井 真澄)

令和6年度 第2回支部勉強会

日  時: 令和6年9月13日(金)   17:00~19:00

会  場: 鎌倉生涯学習センターきらら   第7会議室

テーマ: 遺産分割協議にまつわるエトセトラ

講  師: 前田陽子会員、湯前大作会員

参加者: 12名

 

鎌倉支部では、数次相続の場合の遺産分割協議の進め方及び遺産分割協議書の書き方を中心に、当支部の前田会員及び湯前会員が経験された事案の概要及びそれに基づく勉強会を開催しました。

前田会員の事案は、一次相続では数人の相続人がいたものの何の対応もなされないまま数十年が経過し、その間にひとりの相続人には二次相続が発生し、さらにはもうひとりの相続人にも相続が発生するという複雑なケースでした。本件の対応では、相続人間の公平性及び税務を考慮しながら税理士や司法書士を含めていくつかの分割案を検討し、相続人の意向に基づいて一つの案に決定し、各段階の相続に応じた遺産分割協議書を作成しました。また、同協議書の執行の過程では、一部の書類が収集できないことが判明し代替の書類を準備したなどの苦労を経験したとのことでした。

湯前会員からは、2件の事例の説明でした。1件目の事例は、当初は一次相続として相談を受けましたが確認したところ三次相続まであり、また依頼者ご自身の遺言書の作成も受任したという案件でした。2件目の事例は、調査を進めたところ以前の相続の際に相続登記がなされていない多数の不動産(主に山林や原野)の存在が確認され、さらには相続人も十名以上に増えており各位のご意見や利害の調整に注力したという案件でした。

前田会員、湯前会員の事例は、複雑で課題も多くたいへん参考になりました。

勉強会後は、有志で懇親会をもち親睦を深めるよい機会になりました。

(高橋 文雄)