カテゴリー: コラム

相続登記に続き、住所等変更登記も義務化されました。

今回初めてこのリレーコラムのバトンを受けました奥山と申します。

私は長年藤沢市にある司法書士と行政書士の兼業事務所に勤めていたのですが、昨年まず行政書士を登録、勤めながら副業として業務をスタートし、そして、今年司法書士を登録、この春より晴れて前事務所を退職し個人事務所として独立開業したところでございます。顧客満足度の向上と法令の遵守を胸にこれからも頑張っていこうと思っております。

さて、今回のコラムですが、司法書士業務である不動産登記について、少しお話しさせていただきたいと思います。

皆さんご存じだと思いますが、法改正により、令和6年4月1日から相続登記が義務化されました。「相続が発生したら3年以内にその旨登記をせねばならず、それを怠ったときは10万円以下の過料」というものです。これは、既にマスコミ等でも取り上げられているので、その情報を聞き慌てて相続手続きを行ったという方もおられるのではないでしょうか。

そして、その法改正の第二弾が令和8年4月1日付で施行されました。「住所等変更したら2年以内にその旨登記をせねばならず、それを怠ったときは5万円以下の過料」というものです。こちらは、まだそれほど周知されていないように感じます。

どちらも、空き家・所有者不明土地問題に対する国家の政策として行われたものです。 何としても税金を取りたい国の考えと穿った見方もできなくはないのですが、実際私たちの身近にもこの問題は多く存在しています。

1.危険な土地・家屋やゴミ屋敷のような空き家でも、行政すら簡単に手出しできない。

1.震災復興や公共事業が滞る。

など、ニュースで見聞きした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なんと、少し前の研究報告によると、全国約2億3000万筆の土地のうち20%超が所有者不明土地に該当し、その面積は約410万haで、九州368万haを上回っているそうです。空き家に関しては、2023年の調査で日本の7軒に1軒が空き家、2033年には3軒に1軒が空き家という予測もされています。

もし皆さんがお住まいになっているお隣りが、崩れそうな土地だったり、危険な空き家・ゴミ屋敷なのに、所有者に連絡ができないという状況は困ってしまいますよね。登記が義務化されたことにより、そういった場合の対応がしやすくなることは望ましいことと思います。

国家の対策としては、遅すぎる対応なのかもしれませんが、期待を込めて見守りつつ、私もひとりの司法書士・行政書士という法律専門家として、国民の権利と安全を守るという意気込みで業務に当たりたいと思います。

なお、相続登記の義務化については登録免許税の減免があったり、住所変更登記の義務化については検索用情報の申し出することにより職権で登記される制度があったりと、国民の負担を軽減する方法も同時に定められています。国家の政策には、アメとムチが用意されているのです。実に上手くできていると感心してしまいますね。

何にせよ、過料などというバカらしいものを払わなくて済むように、不動産の名義人に相続が発生したとか、お引っ越しをした場合は、早めに専門家にご相談ください。

 

関連した情報として、

1.所有不動産記録証明制度(令和8年2月2日施行)

今まで、所有不動産を調査する方法は、市役所等で名寄帳を取得する方法しかありませんでしたが、この制度を利用することにより登記名義人として記録されているすべての不動産を調査することができます。例えば、鎌倉市の自宅の他に田舎の不動産を所有している方は、今まで鎌倉市役所と田舎の役所と別々に名寄帳を請求しないといけませんでした。しかも、非課税の物件は名寄帳に記載されないこともあり、手続きが漏れてしまうこともあったと聞きます。今後は、この制度を利用することにより、全国どこの法務局でもすべての所有不動産を一か所で検索できることになります。

 

他問題として、

1.外国人の不動産取得に対し、不動産価格の高騰・安全保障上の問題・自然資源の保護という問題が叫ばれていますが、現在、大きな規制はされていません。

現在施行されている対策:

外国為替及び外国貿易法(外為法)→財務省への報告義務

重要土地等調査法→内閣府が「注視区域」「特別注視区域」を指定し調査・勧告

鎌倉も外国の方に人気の高い観光地ですから、もう既にオーバーツーリズムの問題は発生しているようですし、将来的に高すぎて不動産が買えない・借りられないというような状況になったりしたら、住みづらくなって困りますね。排除するのか、共存するのか、どんな形で規制するのか、皆さんも色々思うところがあると思います。

大好きな鎌倉が、これからも素敵な街でありますように、日本の不動産登記制度が良い方向に向かいますように、皆さんと一緒に力を合わせて頑張りたい。なんてことを思いながら、私は今日も、海外の観光客の方がいっぱいいる稲村ケ崎公園で、のんびりと海を眺めております。(→ただ、仕事をサボって波チェックしているだけです。)

 

なんだか、一方的に情報を発信しただけのコラムになってしまいました。少しでも皆さんに興味を持っていただき、活用していただければ幸いです。また稚拙な文章で読みづらい部分もあったと思いますが、ご容赦ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

奥 山 健 一

 

鎌倉支部 令和7年度第2回研修会・忘年会

日時:令和7年12月19日(金)   15時15分~17時00分

会場:鎌倉生涯学習センター 第5集会室

講師:蒲谷 渉会員

参加人数:26人

 

令和7年12月19日、鎌倉支部第2回研修会・忘年会が開催されました。

研修タイトル「多数相続人の遺産分割協議の考え方、進め方」を鎌倉支部の蒲谷渉会員が講師を務めました。行政書士としてお客様から相続業務の依頼を受けたところから始まり、遺産分割協議書の作成まで、蒲谷会員の事例を元に解説がありました。

受任した際に依頼者との初めての打ち合わせで、行政書士業務の原則について、「非弁行為にならないために、相続人同士の話し合いには、立ち入らない。相続人間で争いになっている案件を受任しない。相続人間において、意見が合わず自発的に話がまとまらない場合には、遺産分割協議を成立させない。」など会員が行っている経験からの話でとても勉強になりました。

多数相続人の遺産分割協議については、いくつかの事例をもとに相続金額の分け方の提案をし、相続人間での合意を十分な時間をかけて待ったところで、遺産分割協議書を作成する。預金、不動産の分け方についての提案の詳細な説明がありました。相続人が多く、財産が多い場合には、特に多くのことに気を使い、慎重な対応を行わなければならないが、行政書士としての業務をしっかりと行えば、怖がらずに仕事を受任することができると再確認できました。

 

研修が終了し、忘年会の会場「鎌倉1129」へ移動しました。参加者は34人、忘年会からの参加者も多数いました。忘年会は、西脇支部長の挨拶で始まり、元支部長、現神奈川県行政書士会副会長の小林会員の乾杯の挨拶で会員たちの歓談となりました。

鎌倉支部恒例の出し物は、中澤会員のフラダンスと西脇支部長のウクレレに合わせた荒井副支部長、狹川研修委員長のダンスでした。さらに、はずれくじなしのくじ引き大会が始まり、高島屋の商品券から都こんぶまで、皆が景品を獲得することができ大いに盛り上がり、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。

令和8年度の研修も充実した内容を期待しております。

(櫻井 貴美子)

 

支部加盟一年を迎えて

早いもので、鎌倉支部に加盟させていただき1年と数カ月が経ちました。

 

今泉台に事務所を構える平山元一と申します。現在、兼業で横須賀の外国人経営の会社を設立当初からお手伝いさせていただいております。

会社の代表はもう日本在住が長いのですが、いざ事業となると、不案内なことも多く、私が日本の法令や許可認可の必要性を説明する役回りとなりました。

これがしばしば頭痛の種となります。うっかり単純に翻訳して説明したりすると、大きな誤解を生んで後から修正するのが大変になります。そこでできるだけ法令の背景や歴史を加味した説明をするよう心掛けるようにしています。行政書士という職業を、身をもって知ったのも会社の仕事からです。

そうこう勤めてもう10年。そろそろ年齢的にも次の人生の方針を考える必要があると考え始め、そして今までの職歴を洗い直した結果、行政書士の資格の勉強を始めました。試験は、当初自分が思っていたよりも相当手強く、合格まで時間がかかってしまいました。が、今はその分法律が学べたと自分を納得させています。

 

行政書士の仕事としましては、在留資格をメインにと思っております。が、普段、外国人の会社の代表や同僚と話しておりますと、在留資格の情報をよく知っており、「まだまだ研鑽が必要だな…」と思ったり致します。

なんとか独り立ちできるようにがんばりたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

(平山 元一)

令和7年度鎌倉支部レクリエーションのご報告

11月21日(金)に、鎌倉支部のレクリエーション「キリンビール横浜工場見学会」が行われました。

秋らしい爽やかな風が吹き、工場見学のあとのテイスティングと見学会後に催される食事会が待ち遠しくなるような好天でした。

会場のキリンビール横浜工場は、京浜急行生麦駅と新子安駅の間、ほぼ生麦事件のあった場所にあたり、構内には近代的な工場設備のほかに旧い赤レンガ工場を模したレストランなどがあるちょっとした憩いの場。

工場見学は一般客の方達と一緒の組で、人の姿の見えない近代的で清潔な製造ラインと工程の見学。

見学コースでは、大麦畑やホップ畑の視覚や聴覚に訴える動画を見ながら、麦芽の試食やホップの香りの体験や、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べなどを体験。

そして、工場見学の締めくくりは、お待ちかねのテイスティング。そして、ショップでのお買い物。

見学終了後は、併設のレストランで食事会と、和気あいあいで楽しくおいしい時間を過ごすことができました。

(軽部 智)

BtoB契約と知財契約

私は、以前は各種のプラントや生産設備の設計、製造及び据付けを主要な事業とするBtoBビジネスのメーカーに勤めていました。事業部門に配属され、入社から数年は調達部で海外ベンダーとの仲介貿易(プラントの構成機器をA国の会社に発注し日本を経由することなく直接B国に輸送する取引)に従事しました。その後、営業部門で主として輸出案件を担当しました。

調達、営業のいずれの業務においても、海外との取引では相手方と内容・条件を詳しく取り決め、合意した内容を書面の契約にまとめることがたいへん重要です。国内取引の場合は業界の慣行や通念がありまた過去から継続して取引してきたという信頼関係が存在する場合もあり、それらが契約の規定を補充するので契約書は比較的シンプルな内容になります。これに対して、海外企業との間にはそのような契約を補充する要素は期待できませんから、個々の案件において契約条件を詳細に取り決め書面化する必要があります。プラントの輸出に係るEPC契約(プラントの設計(Engineering)、機器の調達(Procurement)、建設(Construction)を一括して請け負う契約)ではコマーシャルパートだけでも百ページ以上になることが通常でした。

その後、事業部門から知的財産部門に異動し、共同研究契約、ライセンス契約および特許共同出願契約などの知的財産に係る契約(以下「知財契約」といいます)に従事しました。会社は機械メーカーでしたから、対象となる知的財産は主として特許、ノウハウ及び図面・書類・プログラム等の著作物でした。

事業部の契約も知財契約も事業者間の契約という点では同じ性格でしたが、知財契約には特徴的な点がありました。それは、事業部の契約が製品という有体物を対象とするのに対して、知財契約は無体の財産である情報が対象であることから生じる相違でした。

契約の対象が一つの有体物であれば、その物品は一個しか存在せず、その所有者しかその物品を使用・収益・処分することができません。これに対して、知財契約の対象は知的財産という無体の情報であり、それは容易に複製し伝達することができます。したがい、知財契約では、①対象となる知的財産がどの当事者に単独で帰属するかまたは当事者が共有するか(共有する場合はその持分割合の決定を含む)という取り決めに加えて、②対象となる知的財産をどの当事者がどのような条件で実施できるかを規定しなければなりません。つまり、知財契約はまず権利の帰属を取り決め、次いで実施の条件を取り決めるという二段階の構成になります。また、共同研究契約などの場合には、その当事者がユーザー(顧客)とメーカーであるか、メーカー同士か、メーカーと大学や公的機関であるかなどいくつかの類型があり、各々のケースに応じて、適切な契約条件を取り決める必要があります。

事業部の契約にも、対象となる物品の設計・製造の過程において改良や発明などの知的財産が生じた場合の取扱いに関する条項を設けることがあります。

皆さまが知財契約や知的財産に係る条項を扱う場合には、権利の帰属と実施の条件という二段階の構成で規定することを意識したうえで、その内容を交渉し取り決める必要があることにご留意ください。

高橋文雄

【令和7年度第1回 鎌倉支部研修会のご報告】

日 時:令和7年9月5日(金) 13時30分~17時

会 場:逗子市交流センター

講 師:平塚支部 山本毅会員

出席者:31名(うち他支部9名)

 

今年度第1回目の研修会では、平塚支部の山本毅会員を迎え、『建設業許可基礎の基礎(法令改正点を踏まえながら)~建設業許可事例検討』と題して講義を行いました。

講義前半では、神奈川県行政書士会の「研修テキスト(建設業許可・新規)」、「研修テキスト(建設業許可・決算変更届)」をもとに、建設業の基本的な考え方から申請書の作成方法、許可後の決算変更届までの流れなどの話があり、初心者でも非常にわかりやすい講義でした。

また、講義の中では、テキストや県の手引きなどに載っていない実務上のコツなども満載で、「そこが聞きたかった。」と思うような話も多くありました。

 

講義後半では、3件の事例を題材にして、グループごとに事例検討を行いました。事業者から聞き取った内容をもとに、許可申請をするために確認・提案するべきことを各グループで検討し発表するというものです。

初心者ばかりのグループ、ベテランが多いグループなど様々でしたが、同じ設問に対して発表内容はグループによりまったく異なることが多く、発表を聞くたび衝撃を受けつつも、楽しく学ぶことができました。

山本会員からは、どのグループの発表に対してもひとつひとつアドバイスや考え方を伝えたうえで、許可申請が不可能だと思われた事例でも、考え方、やり方次第で可能になることもあると実例を示しながらの説明がありました。

3時間半にも及ぶ講義でしたが、それでも足りないほどの充実した内容で、非常に有意義な時間となりました。

 

研修会後には、講師の山本会員を交えての懇親会が行われました。研修会に引き続き、他支部の方も参加いただき、大いに盛り上がる交流の場となりました。

当日は、会場付近では近年まれにみる大雨で、交通機関は止まり、一部冠水している地域もありましたが、研修会終了後にはなんとか交通機関も再開し、全員が無事帰宅することができました。

魲 久美

 

「石橋を叩けば渡れない」

「石橋を叩いて渡る」という諺が有ります。「堅固な石橋を叩いて、堅固さを確かめてから渡る。用心の上にも用心するたとえ。」と広辞苑に書かれています。広辞苑の記述を見る限りでは、石橋を叩いて渡る行為にマイナスの評価は無さそうですが、「石橋を叩けば渡れない」という題名の本を書かれた西堀栄三郎(にしぼりえいざぶろう)博士によれば、「石橋を叩いていたら橋は渡れないよ!」と言われてしまい、評価されない行為になります。

 

「石橋を叩けば渡れない」という題名の本で、西堀博士の言わんとするところは、完璧に準備を整えてから行動を開始するなどということは不可能だから、或る程度の準備が出来たら、先ずは行動を開始して、その後発生する問題には臨機応変に対処して物事を進めようということです。

つまり、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」という諺に近い行為になりますが、ただ闇雲に虎穴に入れば親虎に食い殺されてしまいますから、予想される危険については事前に準備を尽くした上で取り掛かろう、という事ではあります。「猪突猛進」を勧めている訳ではありません。目的は虎児を得ることですから、場合によっては虎穴に入らないで済む方法も有るかもしれません。これが臨機応変です。

 

世の中には、出来ない理由を縷々述べて行動に移さない人が一定数います。だれが聞いても納得できる理由がある場合も有りますが、中にはやりたくないからただ単に出来ない理由を尤もらしく言っていると感じる場合も有ります。個人的な印象ではありますが、人の評価を減点法で行う組織には、このような態度が多いと感じます。出来なかったときに、責任を負わされたくないという気持ちをヒシヒシと感じます。

 

姿勢として大切なことは、出来ない理由を探して何もしないことでは無く、良いと思ったことはやると決めて、どうすればそれが出来るようになるのか考えるという事だと思います。

西堀博士の本を読んで以来、私の行動は多少変わったようです。変わったと断定できないのは、常にそのようにはなっていないのかなという事を感じるからです。

 

私が、資格を取得してサラリーマン生活を切り上げて、後は元気が続く限り仕事をしようと思い立ち、60歳前に退職しました。実は、この時まだ何の資格も取得出来ていなくて、その後勉強をして紆余曲折の末に、60代半ばで行政書士事務所を開業しました。

石橋を叩いていたら、定年までサラリーマン生活を送っていたと思いますが、石橋を叩かずに早期退職してしまいました。どちらの人生が正解だったのかはまだ結論は出せていません。金銭面のことだけを考えると早期退職は赤字決算のように思えますが、生活の充実度等を考えると今の生活の方が圧倒的に黒字決算ではないかと思っています。

 

「これは良いよね。」と思ったら実行を決意しましょう。その後で実行方法を考えましょう。勿論実行できないという結論になることが多いと思いますが、このようにすると、人生かなり変わると思います。

 

それから、西堀博士の著書「石橋を叩けば渡れない」を是非読んでいただくことを勧めます。初版は1999年の本ですが、今も第2版が発行されていて、長く読み続けられています。非常に素晴らしい内容で、今でも色あせない内容です。巻末に元東海大学教授の唐津 一さんの文章が載っていて、この中で西堀博士のエピソードが紹介されていますが、そのスーパーマンぶりに吃驚するでしょう。

川田順一

 

【西堀栄三郎博士略歴】

明治36年       京都市に生まれる

昭和3年        京都帝国大学理学部卒業

昭和11年       京都帝国大学理学部助教授・理学博士

昭和11年       東京電気(現東芝)に入社、真空管の研究に従事

昭和18年       技術院賞受賞

昭和29年       デミング賞受賞

昭和32年       第l次南極越冬隊長として南極で越冬

昭和33年       日本原子力研究所理事

昭和40年       日本原子力船開発事業団理事

昭和47年       日本生産性本部理事

昭和48年       勲三等旭日中綬賞受賞

昭和48年       ヤルン・カン遠征隊長

昭和53年       ゴルカ・ダク・シン・バフー勲二等受賞

昭和55年       チョモランマ登山総隊長

昭和57年       日本工業技術振興協会会長

平成元年       没

鎌倉支部の活動

今期より鎌倉支部長の大役を仰せつかった西脇裕子です。今回は行事のない月にあたりましたので、この機会に年間を通した支部の活動について書きたいと思います。鎌倉支部は前々支部長就任時から委員会制を取り入れて業務分掌することになりました。以下、3つの委員会の主な仕事内容を説明します。

◆広報委員会(2名):支部ホームページの管理、希望会員による「(有料)会員情報」の募集・制作・HP掲載、会報誌への記事入稿、街頭無料相談会等の広告出稿等

◆研修委員会(4名):研修会および懇親会の企画・運営(今年度は3回開催予定)

◆相談委員会(5名):行政(鎌倉市・逗子市・葉山町)月例無料相談会の運営、広報月間の街頭無料相談会の企画・運営(年1回、鎌倉市と逗子市で開催)、相談員募集とガイダンス等

支部長と副支部長はそれぞれ各委員会を担当し、委員長を助け、実際の運営にも携わっています。

このほか支部全体にかかる事務(主に会員名簿とメーリングリストの管理)を担う事務局(1名)を置いています。

また、年に1回か2回、会員向けレクリエーションと勉強会を行っており、これは基本的に支部長マターですが、今年は積極的に手を挙げてくれた幹事がいるので私は少しラクが出来そうです。

その他、総会後や研修会後の懇親会、忘年会(又は新年会)では、役員が中心となって、ベリーダンス、タップダンス、フラダンス、ライブ演奏、マジック、コント、漫才等々のパフォーマンスを披露することが慣例となっています。私も数年にわたり演者として芸を磨いてまいりました。支部長になったらお役御免と言いたいところですが、当支部では支部長自ら率先して芸をするのが特徴の一つなので、これからも芸の道に精進していきたいと思います。

最後に令和7年度鎌倉支部の幹部として支部会員のために働く仲間を紹介します。

 

 

 

 

 

これからも、頼もしい仲間と共に相模湾の波頭のようにキラリと光る鎌倉支部のために、務めてまいります。

(西脇裕子)

小さな習慣、大きな可能性

「失われた30年」・・・経済成長のない30年間を指すこの言葉ですが、では39歳になる私は、ちゃんと成長してきただろうか。社会人になってから約20年、結婚し、子供にも恵まれ、なんとなく日々を過ごす中で、「忙しい」を言い訳に楽しいこと、楽なことばかりを選んで、成長することから目を逸らしてきたのではないだろうか。そう、私にとっては、まさに「失われた20年」だったかもしれません。

私は昨年、行政書士の資格を取得しました。決して大きな出来事ではないかもしれません。私には当時小学生と、生まれたばかりの子がいました。家事育児と仕事の合間を縫って勉強し、何度も挫折しそうになりながら、机に向かい続けた日々。そんな小さな「継続」が、気がつけば人生を変えるきっかけになりました。今、行政書士として歩み始めた1年を振り返りながら、改めて感じることがあります。社会が悪い、時代が悪いと嘆くより、自分自身が成長し未来を掴みに行く方が、よほど早く確実に人生は変わるのだと。

 挫折との戦い、そして小さな変化

行政書士を目指したきっかけは、正直に言えば現状への漠然とした不安でした。このままで良いのだろうか、子供たちのやりたいことを応援してあげられるのだろうか。会社員として定年を迎えた後はどう過ごすのか。もっと自分にできることがあるのではないか。そんな思いが募る中、行政書士という法律の専門家として人の役に立てる仕事があることを知りました。

しかし、始めてみると想像以上の困難が待っていました。まず、学生の頃もそうですが、勉強の習慣がないのです(笑)。朝4時に起きて勉強し、仕事が終わってからも机に向かう。子どもが寝静まった夜中、0歳児を抱っこ紐で抱っこしながら法律の条文と格闘する日々。家族との時間も削り、趣味のウインドサーフィンも控える生活が続きました。特に辛かったのは、なかなか成果が見えない時期です。「本当に合格できるのか」「こんなに頑張る意味があるのか」と自問自答を繰り返しました。

それでも続けられたのは、家族の応援と小さな変化を感じ始めたからです。法律の知識が身につくにつれ、日常の出来事を違った角度から見ることができるようになりました。ニュースの背景が理解できるようになり、社会の仕組みへの理解が深まる。この小さな成長の実感が、私を支えてくれました。

継続が開いた新しい世界

合格から1年が経った今、あの時の行動が確実に人生を変えたと実感しています。行政書士として開業し、相続手続きや住宅宿泊事業の届出等のお手伝いをさせていただく中で、多くの方の人生の転機に立ち会わせていただいています。そして何より、先輩方からいただく温かいご指導や助言が、新人の私にとってかけがえのない財産となっています。実務を通じて、行政書士という職業の奥深さと責任の重さを日々学ばせていただいています。

先日、お父様を亡くされたご家族の相続手続きでお世話になった時のことです。「父は生前、家族のことばかり心配していました。でも先生のおかげで、きちんと整理ができて、父も安心していると思います」そう涙ながらに話されるお母様の言葉に、この仕事の意味を深く感じました。また、民泊を始めたいという若い起業家の方が「地域を元気にしたい」と熱く語る姿に触れ、自分も新しいことに挑戦し続けていこうという気持ちが強くなりました。

この「継続する力」は他の分野でも活かされ、趣味のスポーツや健康管理においても着実に成果を積み重ねる方法が身についています。継続は、一つの分野で身につけると、人生のあらゆる場面で武器になることを実感しています。

行政書士として、そして一人の人間として

新人行政書士として日々感じるのは、諸先輩方の経験に学びながら、自分自身も学び成長し続けることの重要性です。法律や業務だけではありません。父親としても非常に重要な要素です。子育ては、まさに継続の連続です。毎日の声かけ、一緒に過ごす時間、子どもの話に耳を傾けること。どれも小さなことですが、その積み重ねが子どもの成長につながっていき、ひいては自分自身の成長にもつながります。

資格取得に向けて努力する私の姿を見て、子どもが「お父さんみたいに頑張る」と言ってくれた時、努力する、継続することの本当の価値を感じました。それは単に自分のためだけではなく、周りの人にも良い影響を与えるものなのだと。自分が変わることで、家族も変わり、そしてそれが少しずつ社会にも広がっていくのかもしれません。

今日から始められる小さな一歩

「失われた30年」という言葉に惑わされることなく、私たちには今からでも人生を変える力があります。あの分厚いテキストや肢別本を初めて手に取った時、何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。でも、時が経つにつれ理解できるようになる。それは継続という、誰もが持っている武器を使うことです。

行政書士を志したとき、そして行政書士として歩み始めたこの1年間で、私は確信しました。時代の不運を嘆いている時間があるなら、小さくても良いから、まず何かを始める。そしてそれを継続して必ず達成する。社会が豊かになるのを待つのではなく、自分自身が成長し未来を掴みに行く。その姿勢こそが、個人の人生を変え、ひいては社会を変える原動力になるのだと思います。

皆さまにとっての「小さな一歩」は何でしょうか。新しい資格への挑戦、健康のための運動習慣、家族との時間を大切にすること。どんなに小さくても構いません。大切なのは、今日から始めることです。きっとそれが、思いもよらない未来への扉を開いてくれるはずです。

中尾幸樹

令和7年度 鎌倉支部定時総会・政治連盟定時大会開催

令和7年5月14日、鎌倉市大船の鎌倉芸術館にて、鎌倉支部定時総会と、政治連盟鎌倉支部定時大会が開催されました。

当日、私は、いつもより30分早めにJR大船駅に到着し、5月の清々しい天気の中、街の様子を眺めつつゆっくりと歩き、鎌倉芸術館に到着しました。

会場の集会室の近くまで行くと、役員の声が、エントランスまで聞こえてきましたが、中に入るには、まだ早いかなと思い、エントランスのベンチに座って休憩をしていました。2,3人が出入りする中で、役員の一人からお声掛け頂き、最後列よりすこし前辺りに座り、時間が来るまで会場内の数人と会話をしました。

そして、鎌倉支部定時総会は15時に開会。司会から、定時総会が定足数を満たしているので有効に成立している旨の報告があり、司会者が議長に関和範会員を指名し、満場一致で選任されました。スムーズな議事進行により全ての議案が可決承認されました。

今年度は支部長改選の年であり任期を終えた町田支部長から新たに西脇新支部長へと体制が変わり、役員も大幅にリフレッシュしました。そんな新体制の人事の中で、私も副支部長のお役目を担うことになりました。西脇支部長の下、この2年間、鎌倉支部のために頑張らなければと、身が引き締まる気持ちでした。

引き続き16時過ぎより政治連盟鎌倉支部定時大会が行われました。司会から、定時大会も定足数を満たし有効に成立している旨の報告がされました。司会者が議長に関和範会員を指名し、満場一致で承認されました。すべての議案が可決承認され、定時大会も無事閉会しました。

鎌倉支部に移転して、2年、少しずつお話が出来る方々が増えて、その後行われた懇親会でも多くの会員と懇親を深めることが出来ました。懇親会場を眺めて様子をうかがうと大先輩から若手の会員まで、分け隔てなく美味しい料理とお酒を楽しんでおられました。

今後2年間、西脇支部長を支え、鎌倉支部を盛り上げていけるように支部の運営を楽しんでいきたいと思います。

(蒲谷渉)