カテゴリー: コラム

令和5年度鎌倉支部忘年会

令和5年12月16日(金)午後4時より鎌倉山下飯店にて鎌倉支部の忘年会を開催しました。 忘年会は鎌倉支部会員のみの参加とし新人会員も含め、参加者32名となりました。

町田支部長の開会の挨拶、小田恭平顧問の乾杯で始まり、和やかな雰囲気で歓談の時間を持ちました。コロナウィルスの感染も落ち着き、マスク着用の規制もなく、円卓には美味しい料理とお酒が並び、会員同士の話はいつにも増して盛り上がりがありました。

まずは、新入会員の紹介。忘年会に参加した新入会員は1名でしたが、社会人としていろいろな経験を重ねて行政書士となり、海外での生活も長かったため、海外での経験を活かし、国際業務を行っていきたいとのことでした。

次は、町田支部長の手品。いつ練習したのかと思うような水を使った見事な手品、そして素敵な花をどこからともなく出して、当日誕生日の会員へお花のプレゼントをしました。

最後は、クイズを交えたコントでテーマは、「相続と遺言」

莫大な遺産を受け継ぐこととなった相続人たちの遺産分割にクイズを交えての協議が始まり、協議は、忘年会のテーブルごとの争いとなりました。協議が進み、終わりに差し掛かった時、遺言書を掲げ弁護士が登場。遺言書を読み上げ、遺言通りの遺産分割となりました。

涙、笑いありのコントで、楽しい時間はあっという間に過ぎ、お開きの時間となりました。

今年も昨年以上に鎌倉支部の活躍が楽しみです。

(櫻井貴美子)

日本の冬

2023年8月に鎌倉で開業した滋賀正樹です。

しばらく海外で暮らしていたので、日本の冬を越すのは久しぶりでした。日本の冬というと寒いというイメージがありましたが、最近は家の造りも良くなって屋内ではそれほど寒さを感じないで生活できるようになりました。欧米人は、厳しい自然と対峙して自然から身を守るために堅固な住宅を建てるという感覚なのでしょうか、住宅の構造や暖房設備が充実しているので、家の中は冬でも過ごしやすいです。一方、日本の伝統的な住宅はかなり風通しがよろしく、冬は寒く感じることが多い。自然と一体となって季節の移り変わりを肌で感じ、四季折々の美しさを愛でながら生活するという日本人の文化が影響しているように思います。昔は冬も外気の気温と変わらないような家の中で過ごしていたのですから、昔の人は強かったですね。

暑さ寒さを気にせず暮らせる場所もあります。ウガンダの首都カンパラは赤道近くにもかかわらず標高1300m程の高地であるため、気温が年中27℃前後で夏も冬もない。朝晩も冷え込まずいつも暖かいので、風通しのよい住まいで凍える心配もなく、着る服に悩む必要もありません。しばらく生活していると体調が安定し、とても心地よい。寒暖の差というのは結構ストレスになっているものです。雨も降り作物もよく育つ。元来豊かな土地です。こういう土地に移住するのもいいかもしれないと思いました。マラリアに罹らないよう注意する必要はありますが。

とりとめのない話になりましたが、日本ではまた春が巡ってきます。やはり四季のある日本は美しい。日本人でよかったと思いつつ、これまでの行政経験、国際経験を活かしながら、地域の皆さまの問題解決のためにお役に立てるよう頑張るつもりです。春とともに生活にも仕事にも新たな展開と活気が生まれることを期待します。

滋賀正樹

鎌倉支部街頭無料相談会報告

鎌倉支部では、逗子市役所とPOP-UP SPACE IN KAMAKURA(大船会場)の2カ所で街頭無料相談会を開催しました。

逗子会場では、なんと30分前から相談者の列が出来、開始時間を前倒しすることに。最終的に43件の相談が寄せられました。逗子市には、会場の提供をはじめ、市内に70枚ものポスターを貼ってくださるなど全面的にご協力をいただいたことも成功の大きな要因です。逗子の皆様に街の法律家としての存在が定着してきたことが実感でき、とても嬉しいです。

一方大船会場はというと、相談者少なめ。と言うのも、会場は仲通り商店街。そしてこの日は10月最後の日曜日。そう、街はハロウィーンで大賑わいなのです!「無料で相談受け付けます!」と呼び込みをする我らの目の前を、かわいいお化けたちが闊歩します。親ごさんもノリノリで仮装。相続の相談どころではありません。これには困った。我らも、お菓子を用意しておけばよかったのか?負けずに仮装すればよかったのか?大いに悩む。しかしそんな中でも12組の相談者が訪れました。世間はお祭りでも、憂いを抱える方々は存在します。そんな方々の、少しでもお役にたてたなら幸甚です。

(小林三千世)

令和5年度第1回支部研修会報告

テーマ:「知っておきたい終活と墓じまい

                                  ~行政のトップランナーと、現役僧侶に聞く~」

講 師:横須賀市地域福祉課就活支援センター主査 福祉専門官           北見万幸様

      長運寺(葉山町)                         遠藤陽仁住職

      湘南海洋葬                                  関口雄貴様

参加者:32名(うち他支部6名)

 

鎌倉支部では、10月31日逗子「佛縁堂あみりと」2階で研修会を行いました。

第1部では、横須賀市が取組んでいる2つの制度についてお話をしていただきました。ポイントは、住民の安心と尊厳のための終活支援であり、本人の思いそのものではなく、本人の生前の思いを知るための、行政側が関与する終活情報登録制度ということです。周没期に「誰もひとりにさせない」という、横須賀市の強い思いが込められ、身につまされる事例等もありましたが、講師のユーモアある語り掛けで、ときに笑いに包まれながらも興味深い内容でした。

第2部は、現役ご住職から「知っておきたい墓じまい」のテーマで、現状の問題点、トラブル回避等への注意事項を、海洋葬に関しては、新しい供養の形である海洋散骨についてお聴きしました。

研修会終了後は、講師3名もお招きし懇親会を開催しました。参加者は合計23名。ハロウィンの当日ということで、仮装にも気合を入れて参加するようにとの支部役員の指示もあり賑やかな宴席は盛会のうちに終了しました。

(星原 進)

鎌倉支部勉強会

令和5年10月3日(火)17時より、鎌倉市生涯学習センターにおいて、鎌倉支部勉強会を開催しました。

以前の役員が検討していた勉強会でしたが、コロナ禍で実施できずにいたものを、今回あらためて実施を試みたものです。毎回テーマを決め、そのテーマに沿った失敗談や珍しい事例の発表、情報交換など、実務レベルの会を目的としています。

14名の会員が参加し、「遺言書にまつわるエトセトラ」というテーマで、2件の発表がありました。

1件目は、湯前大作会員による「清算型遺贈 遺言執行者の業務と『空き家特例』市役所への確認申請」の事例発表です。

親族構成から遺言執行の内容、また、空き家特例の申請方法等を、わかりやすく作成された資料に沿っての説明がありました。また、この事例から学んだこと、実務を行う上で日頃より心掛けていることの話もありました。

2件目は、軽部智会員による「家族信託契約」の事例発表です。

こちらは、行政書士として依頼された事例ではなく、行政書士になる以前に「お客」として、行政書士に依頼した時の話です。

家族信託を選択するまでの経緯や、当時の親族それぞれの状況等の詳しい説明に加え、行政書士との具体的なやりとりの話もありました。普段はなかなか聞くことができない、「お客」の立場での貴重な話でした。

発表後は、参加者からかなり突っ込んだ質問や意見が飛び交い、また自身の経験事例を話す参加者もいたり、とても有意義な時間となりました。

勉強会では、経験者の「生の声」を聴くことの大切さ、また議論をすることにより視野が広がることをあらためて感じ、今後もこのような勉強会を通して、日々の業務に活かしていきたいと思います。

(魲 久美)

私にとっての「行政書士」という仕事

鎌倉支部の中野有香です。支部内では、研修委員会に所属させて頂いています。

初めてのリレーコラムで、さて、何を書こうかと考えましたが、まずは自己紹介もかねて、なぜ行政書士という仕事に就いたのかを書かせて頂こうかと思います。

愛知県出身の私ですが、大学で横浜に出てきまして、その後東京でハナのOL生活をしていました。同期に恵まれ、毎晩のように飲み歩く、、、笑。そんな日常に何か物足りなさを感じ、渡米、南米バックパックを経て帰国。その後は都内の飲食店で働いていましたが、今度は、肉体労働の厳しさを身に染みて感じ、これは、一生続けられる仕事を探さないといけないぞ、と考えはじめました。

行政書士を目指したきっかけは、生涯続けられる資格を取得したい、そこにほんの少し英語力を活かしたいというものでした。行政書士の業務の一つである、入管=外国人の方が日本に住む際に取得する許可などの取得業務を専門にしていきたいと思い、行政書士登録をしました。ところが、私が登録をした年はちょうどコロナが拡大した年でした。なかなか想像していたようなお仕事をいただくことに苦戦していました。そんな中、気が付けば、お酒の免許関係のお仕事をいただくことが増えていました。最初は、知人の紹介でした。

今となっては、少しずつお酒の免許関係の経験を重ねられたので、この分野で磨きをかけるのがよいのかな、そんな風に考えています。時には流れに身を任せ、時には自分で舵を取りつつ、少しずつ積み重ねていく。こんなことが大切なのかなと気付き始めたこの頃です。

良い季節はあっという間に過ぎていく昨今ですが、お身体にお気をつけてお過ごしください。

 

中野有香

はじめまして。小池康多郎です

皆さん、こんにちは。

令和2年登録のまだまだ新人行政書士、小池です。

 

初めましてでもありますので、私がなぜ行政書士になったのかをお話させて頂きます。

我が家は代々石材店を営んでいます。

私で7代目になりますが、歴史だけは立派なものです。

父が10年ほど前に亡くなり、いろいろゴタゴタして法人から個人成りしたりしたので、順風満帆に続いているわけではありません。

 

家業をやり始めた当初は「終活」や「墓じまい」なんて言葉はまだ存在していなかったように記憶しています。

平成10年代くらいになってから、独り身の方やご夫婦で子供のいない方にむけて「永代供養墓」があちらこちらで建立されていきました。

その後は「海洋葬」や「樹木葬」はたまた「宇宙葬」なるものまで生まれてきました。

多様性が重視される現代ですから、葬儀や埋葬のかたちもいろいろでいいのかもしれません。

しかし、それは同時に従来の枠組みの中で商売をしてきた我々「石材店」、さらには葬儀や供養の受け皿を担ってきた「寺院」にとっては厳しい時代になってきたと言わざるを得ません。

そんな中、「石材店」だけで商売を続けていく難しさを、年々感じていました。

そこで私は、「永代供養墓や樹木葬を求める人たちは、あとの面倒をみてくれる家族がいないのではないか。そういう人たちは誰に頼ればいいのか?」「それならば、私自身でその役割をできないだろうか。」との思いから、行政書士になろうとの結論に至りました。

 

思い返すと私、大学は法学部でした。

「六法ってなんだっけ、、、」という所から始めて、計四回の試験を経て、合格できました。

頑張る方ですと1回目の試験で合格するのですが、幸か不幸か、この間「石材店」も結構忙しく、昼間は現場仕事、夜は受験勉強の日々でしたので、回数の部分は目をつぶってください。

 

行政書士登録をしてから、少しづつ仕事をいただくようになりました。

しかしながら、まだまだ自分が目指した行政書士への道は見つかっていません。

これからもいろいろな業務をこなして(もちろん石材店も含めて)これからの時代のニーズに合ったサービスを生み出せたらと思って、日々精進を重ねて行きます。

行政書士は「悩みごとの交通整理員」!?

日常生活の中で、「この問題は誰に聞いたらいいのだろうか?」と、解決の糸口が見えずに悩むことはありませんか? そんなときはまずは気軽に行政書士に相談してみてください。もちろん、私たちがすべての問題を解決できることはできませんが、「その問題や悩みはこの専門家が、こんな業者さんがサポートしてくれますよ」と、悩みごとの交通整理役になることができます。

行政書士は、公官庁への行政手続を専門とする法律家であり、非常に広い業務範囲を持ちます。また、行政書士としては扱うことができない分野については、日ごろからお付き合いのある各分野の専門家や事業者の皆さんとのパートナーシップを組んでの「ワンストップ」での問題解決にあたっています。

私たちの生活では、自分自身や家族、友人の助けを借りながら様々な問題を解決しています。ところが、少し専門的なことになるとどうしたらいいか途方に暮れることもあります。

実際に、各分野の専門家で国家資格を持つ「士業」と言われる人でないと、報酬を得て相談を受けたり、問題の解決の処理ができないことが数多くあるのです。例えば、相続の手続きを例にみてみますと、行政からの戸籍の収集や遺産分割協議書の作成などの権利義務に関することは「行政書士」、相続税などの税金の申告は「税理士」、不動産の名義変更登記は「司法書士」、不動産の正確な評価をするのは「不動産鑑定士」、年金の手続きは「社会保険労務士」、相続人同士で争いが起きたときは「弁護士」に依頼するなどです。

これらの手続きで必要になる書類は共通のものが多く、行政書士が窓口になることで、最善の解決方法を考え、費用の削減や解決までの時間が短くなるなどメリットがたくさんあります。

迷ったら、まずは地元の行政書士にお電話してみてください。

湯前行政書士事務所 湯前大作

こんにちは。支部長小林です。

リレーコラムが一巡して、2年前に先頭打者で投稿した私に、順番が戻ってきてしまいました。

これからは役員会の枠を飛び越えて、支部会員のみなさまのお力添えをお願いしようと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(立候補大歓迎)

また、何としてもこの鎌倉支部HPに一人でも多くの方に訪れてもらいたい、その一心で始めたリレーコラム。いつまで続けられるか、末永くお見守りくださいませ。

 

さて、

私は漫画が好きです。

子供の頃、家がビンボーで、りかちゃん人形などは一切買ってもらえませんでしたが、我が家は駄菓子屋を営んでいて、その一隅で雑誌類を販売していたので、漫画は只で読めました。

唯一の娯楽でしたので、少女小林は漫画にのめり込みました。サイボーグ009、ブラックジャック、あしたのジョー!(少女漫画はおまけ付きで結束されているので見られません)。漫画は辛い生活(?)から、想像の翼でもって私を解き放ってくれました。

多少長じると、少年少女文庫に出会い、その延長線上にある小説の世界へと進みます。

高校生になっても手元不如意は変わらないので、遊びに出かけることもなく読書の世界に閉じこもり、ちょっとした活字中毒患者と相成りました。

よくよく考えると、私が行政書士試験にチャレンジしたのも、この活字中毒が源。

子育ての時期に、どうせ読むのなら娯楽ものではなく、子育て後の社会復帰の元手になるものを読むべしと、手に取ったのが「宅建資格試験参考書」その発展型が行政書士試験だったわけです。

今考えても、やっぱり参考書は小説とは違って面白くはなく、実に愚かな発想であったことを痛感しますが、その勘違いで今があるのですから結果オーライということでしょうか。

今ももちろん行政書士として、次々と改正される法令を勉強するため、活字を追う日々ですが、正直言って現在病は完治し、活字に中毒しておりません。よって法令文言の文章を読んでも心は満たされず、ともすれば読んでいるうちにいつの間にか気を失っている体たらく。トシのせいにはしたくありませんが、なんとも集中力が続きません。そのような情けない自分に出会うたび、同業のみなさまの勤勉なことに驚き、感動します。そのうちにみなさまの爪の垢を集めに回りたいと思いますので、そのときはどうぞよろしくお願いいたします。

追伸。最近の漫画では呪術廻戦が好きです。

商標登録されました

いつの間にか還暦目前となりました。こんにちは。神奈川県行政書士会鎌倉支部広報委員の西脇裕子です。

東京の下町で生まれ育ちました。二度目の結婚を機に、海と山と空が見える逗子に来て8年、葉山に移って3年経ちました。こっちに来た時には行政書士ではなく、行政書士の資格もなく、行政書士なんて存在も知りませんでした。ちょっと時間があったので、宅建士の資格を取り、ならば、と不動産屋に勤めました。この時、民法をちょっとかじってその気になり、行政書士試験に挑むことにしました。キラキラ光る海を滑るセイルを窓から見て、ビーチの歓声を聴きながら、「受かったら海に出る!」と悶々としていた2年の受験生期間。こうして私は、若い時分から憧憬の念を抱いていた「法律家」の端くれとなり「鎌倉」の名を冠する支部の一員となりました。振り返ってみると、人生は実に不思議で面白く、予測不能で多くの可能性に満ちているものだと思うのです。行政書士になってみて、もうあと10年早く始めていたらもっと活躍できたのに!と思うこともしばしばありますが、これまでの自分の多くの経験(波乱あり)が、きっと大きな糧になっていると信じて、様々なお客様のお悩みに自身を投影しながらじっくり向き合っています。地域密着型行政書士として、今後もご近所様の人生に寄り添っていきたいと願っています。(今年10月、一色海岸行政書士事務所は商標登録されました。)西脇裕子