2月16日(金)、鎌倉芸術館集会室で「動物と暮らす高齢世帯の方々へ・・・行政書士ができること、すべきこと」をテーマに支部研修が開催されました。小杉薰会員がメイン講師を、中野有香研修委員がサブ講師を務めました。参加者は33名、うち9名が他支部の会員で、この問題に関する関心の広がりを感じました。
最初に小杉講師から飼い主が高齢化することに伴い、伴侶動物の世話がおろそかになることがある現状と、それに対しての各自治体等の対策の紹介がありました。続いて高齢者が伴侶動物と暮らすことのメリットについて話され、60代以上の高齢者がどのくらい犬や猫を飼っているかというデータの紹介があり、4つのグループに分かれてのワークショップに移りました。
ワークショップでは、①動物と暮らす現場で起きた事例について、どう対応したか、どう対応すべきか、②その問題を未然に防ぐためにどうしたらよいか、というテーマで、高齢者が動物の世話ができなくなったり、先に逝ってしまった時に、残された動物と飼い主に対して、行政書士としてどう対応できるか、対応すべきかをグループで話し合いました。
①では、参加者が体験したり、見聞きした実例がたくさん紹介され、対応についてもなるほどと頷くことが多くありました。また、②では、更に突っ込んでの意見交換が多くされ、有意義な時間となりました。
まとめを兼ねて小杉講師からは、講師が自ら設立された(社)承継飼養サービスセンターのプログラムについて紹介がありました。今回のテーマは、日常の業務の中では、あまり多く関わる事案ではありませんが、いざぶつかった時には簡単に解決できるものではありません。今回、多くの気づきを得られた研修となりました。
最後に渡邉茂実先生(川崎北支部)から行政書士ADRセンター神奈川についてのアピールがあり、実り多い研修は閉幕となりました。
研修のあとは、大船の居酒屋で懇親会が開かれました。研修のワークショップですでにつながりができていた参加者同士、動物の話に限らず大いに盛り上がり、楽しいひとときとなりました。
(前田陽子)